EV車20年後・世界で1400万台
富士経済がこのほど次世代自動車の中心をなすとされるHV、PHV、EV車の市場調査結果を発表しました。調査は、世界の主要自動車メーカー24社の計画と研究開発体制をもとに2030年までの市場展望を行ったもので、次世代自動車では初の長期普及予想値となるものである。
HV(ハイブリット車)は、2012年、2013年にメーカー各社が新型車の投入を予定していることもあり、世界の保有台数を伸ばしていくと予想している。
しかし、その後PHV車とHV車が次世代自動車を引っ張り始め、2030年にはEV車がHV車に代わってマーケットのトップを奪うとしている。
PHV(プラグインハイブリット車)は、2015年頃から量産化が進むとみており、メーカーの事業戦略も、HV車とのつなぎに位置づけられると見ている。
ただし、北米など長距離運転を要する地域ではEV車よりも需要が大きく、2012年の5万台から2030年にはHV車に近づく1033万台になると見ている。
EV(電気自動車)は、2012年に7万台とPHV車を上回る普及が見込まれるものの、その後PHV車の普及拡大に遅れをとり、長く次世代自動車でも3位にとどまると見ている。
だが、走行時の排気ガスゼロの強みを、電池技術の成長、インフラの整備などが後押しして2030年には次世代自動車のチャンピオン車となり、世界で1400万台の普及を果たすとしている。