検査証記載事項の活用状況、大整振で会員事業場を調査
自動車検査証の備考欄に、平成26年2月より点検整備の実施状況や受検形態が記載されていることをご存知だろうか。また、せっかくのチャンスをお客様との接客時に生かしているだろうか。こうした実態を知る為、このほど大阪府自動車整備振興会が会員事業場にアンケート調査を実施しています。
それによりますと、回答した361事業場の内、記載されていることを認知している事業場が91%、知らない事業場が9%で、ほとんどの整備業者が「知っている」と答えています。つまり、検査証への記載そのものでは認知度は高いということがわかります。一方、記載してからの日数が僅かということもあるのか、「効果が無かった」67%「効果があった。」22%、「不明」11%として、自動車使用者の理解度が十分で無いことを彷彿させる回答となっている。
せっかくの施策を整備業が生かしていくには、各事業者が日々接するお客様の理解を得る努力が必要だが、わかりやすく「説明している」が22%、「説明していない」21%となっている。一番多い答えが「聞かれたら説明」54%であり、整備業自ら活用していく姿勢が強く求められる内容となっていました。
自動車業界かわら版
”首都の大動脈は経営のヒントの山、1日故障33台どう分析するか?!”
「首都高速道路上で起きる自動車故障の状況から、故障原因が何で、故障箇所、故障する車種は何か特定できる。それを整備事業者が知ることで、お客様に必要な予防整備を提案できないだろうか。」東京のある整備士の言葉である。
こうした日常のデータが、整備業の意外なヒントになることを知ってもらう為にニュース編集部では、首都高速道路㈱に依頼して25年度に把握した実態を紹介することとした。
東京都内を中心に総延長301キロメートルの営業距離を持つ首都高速道路は、一日の通行台数が平均95万台。1年間の通行台数が3億4693万台というから、まさに東京の大動脈を形成している。
当然、通行台数が多いだけ故障する台数も桁違いに多く、1日の平均33台、1年間で12,133台発生している。
それを、車種別、故障原因別に集計したのが別表である。故障原因で最も多いのがパンク4,739件、エンジン故障3,450件、燃料切れ1,027件などが続いている。車種別には普通乗用車、普通貨物車、軽自動車で、おそらく走行台数の多い順に故障件数が発生しているものとみられる。
故障する原因を見て、ベテラン整備士なら、お客様にどんなアドバイス、どんな点検あるいは予防整備を提案できるか。仕事が減ってる、入庫台数が少ない、など嘆く前にやるべきことはまだまだ少なくない、ように思えるのでは。。。
整備工場・鈑金塗装工場元気通信
”ウェブ入庫で月に80台確保”
「車検の速太郎」FCに加盟する足立区の株式会社ヤナギ(柳 慎太郎社長)の車検入庫数が急上昇して注目されている。1年間の車検台数が500台規模だったのが、現在は1400台と約3倍。原因は、立会い型の利点をアピールできるウェブページ導入がきっかけである。
日本最大級のECサイトの楽天車検に加盟、同時にホームページの開設SEO対策(ページの表示位置を上位にする方法)など成約数を引き上げる対策が功を奏して、速太郎車検の特徴であるスピード車検と納得の内容がお客様に受け、ウェブを介して車検のヒット率が7割に達する成果を生んでいる。
同社の渡辺担当課長も「インターネットからの集客にはアクションを起こす何かしらの仕掛けが必要です。色々な機会を活かしたメディア露出などにも配慮している」と、時代の変化を見据えた細かな対策、その結果が数字につながっていることを明らかにした。(月刊 せいび界より)