企業倒産数が6年連続1万件超え 帝国データ:1万1129件で前年下回る
2012年(平成24年)の全国企業倒産件数が1万1129件と前年より2.1%減少し、3年連続で前年を下回った。
ただし、6年連続で1万件を上回り不況が企業経営に深刻な影響をもたらしていることを示した。
倒産件数が前年を下回っている理由は、①中小企業金融円滑化法など各種金融支援策が効いていること、②震災の復興需要もあり建設業が活気を取り戻している、③製造業、サービス業の倒産減少、など。
倒産原因では、不況型倒産は相変わらず多く全体の84.2%を占めた。特に、北海道、北陸、九州など地方の倒産が前年を上回り、地域格差がいっそう鮮明になっている。
一時に比べて自動車整備業の倒産数は減少しているが、新車販売、中古車販売台数の減少もあり、毎月数件の倒産報告は続いている。
自動車業界かわら版 新車販売が4年ぶりに500万台超え HV車比率が乗用車の2割に
2012年の新車販売台数が536万9661台と2年ぶりに前年を上回った。日本自動車販売協会連合会発表によると、登録者が前年比26%増の339万台、軽自動車が30%増の197.9万台でリーマンショック前の07年以来4年ぶりで500万台超えとなった。
メーカー別ではハイブリッド車効果で伸ばしたトヨタが前年比40.7%増、軽の新車効果を生んだホンダが48.0%増と大きく伸ばしたのが目立った。
車名別のランキングでは、1位にトヨタのプリウス、2位に同じくアクアが続いてハイブリッド車比率が急伸し、乗用車の19.7%と前年の12.9%から大幅に伸ばしたのが目立った。この傾向は今年も続くと予想され、アクアの急伸、13年半ばに全面改良されるホンダのフィットなどHV比率がいっそう増大すると見られている。
新車販売に占める軽自動車の構成比は2年連続上昇して36.9%と4割に近づき、13年にはダイハツ、日産・三菱が軽の新車を発売することから4割を超えが現実となる可能性が出てきている。
復活までの苦難が逞しい人間陶冶
土地探し、銀行、建築会社との折衝、震災復興支援補助金手続き、など二転三転する行政側の対応に振り回され、最終的に釜石での再建をあきらめて既存のお客様のケアができるぎりぎりの地として遠野への移転を決意する。
そして1年3ヶ月たった昨年6月に新工場が完成、たくさんの関係者に祝福されてスタートしたものである。
新工場は、事務棟、中型者まで対応可能な自動車整備棟、鈑金塗装棟からなり、新たな装備としてフレーム修正機「グローバルジグ」を加え、車体整備の作業性を一段とアップできるようになっている。
ここまでくるには佐藤社長の強い意志と明確な指示、それに呼応した佐藤健専務以下の社員が描いた夢が実現の原動力となったようだ。
専務も次のように語っている。「再建した工場は、私達の夢だったものです。だから名刺に「車ヤ夢工房」と入れたのも、
社長以下の全員の思いとお客様の温かい支持が詰まっていることを示すために入れています」。
苦難が人を成長させ、人格を陶冶させると古来の教えである。同社が受けた苦難とその後の道のりが、その生きた実例をしめしている。
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