18年新車販売527万台と好調
軽自動車が市場全体をけん引する
2018年の新車販売台数は、前年比0.7%増の527万2,067台となり、2年連続で前年実績を上回った。登録車は同1.3%減の334万7,943台で3年ぶりのマイナスだったのに対して、軽は4.4%増の192万4,124台で2年連続のプラスで、登録車のマイナスをカバーした。
ブランド別でみると、トヨタ、スバル、いすゞ、三菱ふそう、UDトラックス、が前年実績を下回ったが、その他8ブランドが前年を上回る好調ぶりで実績を伸ばした。
車齢の高齢化が進み最高齢に
乗用車8.60年、貨物車11.41年
自動車の使用年数の伸びが年々長期化し、2018年3月末の乗用車が13.24年、貨物車が14.72年となった。その結果、クルマの平均車齢の高齢化が止まらず、乗用車が26年連続記録更新の8.60年、貨物車が11.41年と記録を更新した。10年前の乗用車の車齢7.23年からみると、1.37年高齢化している計算だが、まだ記録を更新する勢いがある。
平均車齢を車種別にみると、普通乗用車が前年から0.05年延びて8.12年、小型乗用車が0.09年延びて9.03年、普通貨物車が0.09年延びて12.20年、小型貨物車が0.08年延びて10.88年と、いずれも最高齢を更新している。
一方、平均使用年数でもすべての車種で長期化が進んでいる。
平均車齢の推移 | ||||||
年/3月末 | 乗用車(計) | 普通乗用車 | 小型乗用車 | 貨物車(計) | 普通貨物車 | 小型貨物車 |
2018 | 8.60 | 8.12 | 9.03 | 11.41 | 12.20 | 10.88 |
2017 | 8.53 | 8.70 | 8.94 | 11.32 | 12.11 | 10.80 |
2016 | 8.44 | 8.01 | 8.80 | 11.23 | 12.02 | 10.71 |
2015 | 8.29 | 7.90 | 8.61 | 11.09 | 11.89 | 10.57 |
2014 | 8.13 | 7.78 | 8.40 | 10.93 | 11.75 | 10.41 |
2013 | 8.07 | 7.79 | 8.28 | 10.73 | 11.52 | 10.24 |
2012 | 7.95 | 7.72 | 8.12 | 10.43 | 11.20 | 9.96 |
2011 | 7.74 | 7.59 | 7.85 | 10.04 | 10.79 | 9.60 |
2010 | 7.56 | 7.48 | 7.62 | 9.62 | 10.34 | 9.21 |
2009 | 7.48 | 7.49 | 7.47 | 9.16 | 9.81 | 8.78 |
平均使用年数の推移 | ||||||
年/3月末 | 乗用車(計) | 普通乗用車 | 小型乗用車 | 貨物車(計) | 普通貨物車 | 小型貨物車 |
2018 | 13.24 | 13.24 | 13.23 | 14.72 | 17.15 | 13.65 |
2017 | 12.91 | 12.97 | 12.87 | 14.37 | 16.71 | 13.36 |
2016 | 12.76 | 12.85 | 12.73 | 13.89 | 16.37 | 13.10 |
2015 | 12.38 | 12.53 | 12.28 | 13.72 | 16.12 | 12.77 |
2014 | 12.64 | 12.97 | 12.44 | 13.31 | 15.85 | 12.65 |
2013 | 12.58 | 12.99 | 12.32 | 13.24 | 15.65 | 12.39 |
2012 | 12.16 | 12.56 | 11.91 | 12.81 | 15.00 | 12.03 |
2011 | 12.43 | 12.74 | 12.23 | 13.04 | 15.43 | 12.19 |
2010 | 12.70 | 13.20 | 12.37 | 12.72 | 14.87 | 11.92 |
2009 | 11.68 | 11.93 | 11.53 | 13.50 | 15.26 | 12.78 |
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整備工場・板金塗装工場元気通信
大型トレーラーの専門工場
苫小牧港に根を張る共栄重車両
北海道苫小牧市の港湾地区が開港するころに「物流の一大拠点に発展する」と見込んだ整備事業者があった。今回訪問した大型専門トレーラー専門工場の先代経営者である。その後、同社は地元の物流業者から熱い支持を受けて発展、いまでは地域になくてはならない存在となっている。
物流の発展とともに、大型トレーラーの機能が充実、箱型荷台からウイング型、エアサス車、リフトアクスル付きなど、様々な機能を備えたトレーラーが増え、整備する技術力、診断整備機器の装備にも配慮している。つまり、一朝一石に専門工場を名乗れる状況を飛び越えている。結果的に、共栄重車両への信頼感は半端なく、いまでは多くの物流企業から頼りにされている。
また、自走機能がないトレーラーながら、1年1回の車検を必要としている。最大荷重の増加、長距離移動、足回りの損耗も激しく、整備不良が大事故に繋がるため、整備工場にかかる重圧は想像以上でもある。「ボルトの締め付けには特に注意を払っている。トルク管理など当たり前です。さいきんでは、タイヤの脱輪、あるいは予備タイヤの落輪など多発しており、そうした、注意を社員にも徹底しています」代表取締役専務の乾哲也氏の言葉である。(月刊せいび界より転載)