車検切れ車両全国に14万台?
ナンバー読取装置テスト運用で判明
国土交通省では、平成31年度にも全運輸局に導入する計画の「ナンバー読取装置」を先行導入し、合計3,696台のナンバーを読み取る試行運用を行った。その結果、車検切れ車両7台を発見、ドライバーに指導のうえ警告書を手交したとこのほど発表した。
車検切れ車両の存在について、前々よりかなりの車両があることは車検整備を受注している整備業界、そして検査する国土交通省も承知していた。しかし、街頭検査などで発見するには効率が悪いため、効果を上げる取締りができない状況であった。それが、ナンバー読取装置、そして登録情報へのアクセスで車検切れが瞬時に発見できる仕組みが完成したため、全国の運輸局に導入することとなった。
テスト運用は、全国5か所(札幌、沖縄、長崎、茨城、兵庫)で、1日約2時間実施、読み取った3,696台のうち、0.18%の車検切れが見つけられた。これを、車検対象車両7,500万台に当てはめると、推定14万台の車検切れ車両が存在する勘定に。交通事故や整備不良車の減少には早期の導入が待たれる吉報であった。
試験運用実施イメージ
18年度新車需要見通し517万台
自工会が17年度より0.42%減予測
日本自動車工業会は、このほど2018年度(4月~3月)の国内新車需要予測を発表した。2017年度の実績519万7,027台(速報値)に比べると、517万5,100台で0.42%減を見込んでいるが、500万台の大台は3年連続維持すると強気を維持した。
2017年度実績速報値では、登録車が前年度台数の99.4%の微減に対して、軽自動車は108.1%と大きく上回り、それまで続いた3年連続前年割れをストップした。このため、18年度は登録車、軽自動車ともに前年割れを予測している。18年度国内新車需要未通しの内訳は、登録車が333万6千1百台(前年度実績333万8,234台)、軽自動車が183万9千台(同実績185万8,793台)で、登録車よりも軽自動車の前年比減を大きく見ている。これは軽の主要な購入ユーザーである小規模商店、農家など世帯減少による軽トラック需要減を大きく見たもの。
整備工場・板金塗装工場元気通信
ホームページを集客手段に活用
鈑金塗装業で地元ディーラーに依存
大阪市内で鈑金塗装業として創業した有限会社モトムラ(本村亨代表取締役)は、主たる受注先がカーディーラーである。長く営業できている理由の一つでもあるが、製品の出来上がり、日数、価格など、鈑金塗装の満足度が高く、受注先のディーラーからの信頼度が申し分ない域に達していることを証明している。
だが、時代の変化も感じている本村社長が、創業者の父からトップを譲られて以降、大きく経営の舵を切ったのが、父の時代に磨きをかけてきた鈑金技術、塗装技術を一般ユーザーにも体感してもらおうとの直受作戦であった。一つが手洗い洗車事業を開始し、いまでは年間洗車台数7,000台に拡大、そこから鈑金部門への受注を確実に広げている。昨年11月にはホームページのリニューアルにも着手、「見積・相談は無料」など新機軸を打ち出したこともあり、少しづつながら効果を生み出している。
本村社長もその効果に自信を深め、いまでは「今後とも新しい事や、業界で取り組んだことがない事にも挑戦していく」と力強く語ってくれた。
(月刊せいび界より転載)