2022年9月号のユピックニュースをお送り致します。
8月ということで夏真っ盛り。かなり気温が高いものの、事務所近辺ではゲリラ豪雨もなく、落ち着いた日々が続いております。
お盆休みの8月13日(土)辺りには関東圏に台風が上陸しましたが、そこまで大きな被害もなく通過していってくれたので、ホッとしています。
さて、お盆休みは楽しく過ごせたでしょうか?海や山のレジャーに出かけた方や、お盆ということで実家に帰省された方も多いのではないでしょうか?
さてさて、そんなお盆ですが、そもそも、どのような行事かご存知でしょうか?なかなか、普段気にすることはないかと思いますが、よくよく考えてみると、しっかりと分かっていない方も多いかと思います。
まずお盆についてですが、「我が家に帰ってきたご先祖様をおもてなしする」、というのが現在の内容です。
そして今回のタイトルになっている【盂蘭盆会(うらぼんえ)】。これが【お盆】の起源となった行事と言われています。盂蘭盆会は、祖先の冥福を祈って供養する仏教の行事なのですが、内容としては「餓鬼道(飢えと渇きに苦しむ世界)に堕ちた者を供養して救う」というもので、我々のイメージするお盆とは少し違います。
ではどうして今のような形になったのかというと、農民などに盂蘭盆会が伝わった際に「先祖を供養する」という要素が強く伝わったからだとする説があるとのことです。
またキュウリやナスで作る精霊馬・牛は、ご先祖様の行き帰りを助ける為にお供えします。しかし地域によっては、ご先祖様を送り出す際に【精霊流し(長崎)】【五山送り火(京都)】など大規模な行事を行っているところもあります。また時期も旧暦基準の7月15日もあるなど、お盆は結構地域差がある行事なのです。
それもそのはず。地域差勿論ですが、本質は【ご先祖の供養】です。ご先祖様を供養するとありますが、結局一番気にかけるのは先に旅立たれたご家族のことでしょう。各々好みも違いますので、お供え物だけとっても千差万別です。形式的になりすぎず、ご先祖様が喜ぶようなおもてなしを心がけたいですね。