新嘗祭

2022年12月号のユピックニュースをお送り致します。
11月に入り本格的な冬が来るか……と身構えていましたが、事務所周りはそこまで寒いというわけではなく、まだ軽めのコートで耐えられる日々が続いております。
先月の一大イベント「ハロウィン」。よく話題に上がる渋谷のハロウィンは混雑はしたものの無事終了したようですが、お隣の韓国では150人以上がなくなる痛ましい事件が起こってしまいました。亡くられた方のご冥福をお祈りいたします。
さて、11月は国民の休日が2日ありました。文化の日と勤労感謝の日ですね。
その二つの内、今回取り上げるのは【勤労感謝の日】についてです。言葉だけ見ると働いている親御さんに感謝するような感じで、そこまで伝統的な休日ではないと思うのではないでしょうか?(私は思っておりました……)。実は元となる宮中祭祀(天皇陛下が国家と国民の幸せを願い行う祭儀)があります。それがタイトルの【新嘗祭(にいなめさい)】となります。
この新嘗祭の起源は『日本書紀』に記されている、天照大御神が斎庭(神を祀るためにはらい清めた所)の稲穂を天孫瓊瓊杵尊(天照大神の孫)に授けられ、そこから日本の始まりが位置づけられたという日本神話まで遡ります。そのため収穫された新穀を神に奉り、その恵みに感謝し、天皇陛下から国民に至るまで、国家安泰、国民の繁栄をお祈りします。ですので、日本ができてから続く、最も伝統的な祭儀と言っても過言ではないかもしれません。
また、新しい天皇陛下が即位して初めて行われる新嘗祭は、【大嘗祭(だいじょうさい)】と呼ばれ特別なものとなります。規模が大きくなり、大嘗祭を行う祭祀の場所である【大嘗宮】を新しく建て直します。なかなかあることではありませんが、4年前にテレビでも大きく取り上げられていたので、なんとなく覚えている方も多いのではないでしょうか?食欲の秋ということで美味しいものを食べられているかと思いますが、11月23日はいつもよりも自然の恵みに感謝してみるものいいかもしれませんね。

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